平成29年度 文部科学省 大学の世界展開力強化事業 採択プログラム

北海道大学総長あいさつ

令和2年10月1日に、第20代北海道大学総長に着任いたしました。私は、大学病院長時代から、東方経済フォーラムへの出席や、ロシアを含む海外からの医療ツーリズムによる受入れを推進するなど、ロシアとの関係強化に力を入れて参りました。このたび、北海道大学総長として、日露大学協会への活動を通し、オールジャパンとオールロシアとの交流事業に携われることを嬉しく思います。

本学とロシアの交流は長く、従前から極東ロシアはじめロシア各地の大学研究機関や科学アカデミーと連携して様々なフィールド研究を含む共同研究を実施することで当該地域の研究をリードしてきました。平成26年度大学の世界展開力強化事業に採択されたRJE3プログラムは、そこで培われた本学の研究ネットワークを基礎とし、極東ロシアの基幹5大学とともに日露専門家育成コンソーシアムを構築し、極東・北極圏の持続可能な環境・文化・開発を牽引する専門家集団の育成を目指す教育プログラムであり、大学院生を中心に中・短期の派遣・受入を行ってまいりました。
令和元年には、モスクワ国立大学内に「北海道大学ロシアモスクワオフィス」をモスクワ国立大学との共同オフィスとして開設し、日本留学海外拠点連携推進事業や日露大学協会加盟校の交流促進を支援する体制を整備し、ロシアとの交流により一層力を注いでおります。

「日露経済協力・人材交流に資する人材育成プラットフォーム(HaRP)」は、北海道大学と新潟大学が平成29年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業~ロシア等との大学間交流形成支援~(タイプB:プラットフォーム構築プログラム)」に共同申請し、採択されてスタートいたしました。
本事業は、平成28年の日露首脳会談で合意された、8項目の「協力プラン」に貢献する人的交流、経済協力に係る情報を提供し、将来の日露交流の礎となる産官学連携のプラットフォームを構築することで、日露経済連携強化に資する幅広い人材育成と学術振興を目指しています。
HaRPでは、これまでに日露大学協会総会をはじめ、産官学連携実務者会議や日露人材交流委員会、日露学生フォーラム、学術フォーラムを開催してまいりました。いずれのイベントにおいても、両国の企業や政府・地方自治体、大学関係者の参加者数が増加しており、日露間のネットワークが確実に広がっていることを実感しております。
日露大学協会加盟校は、2016年の設立時には日露各21大学の計42大学でしたが、現在では日露各27大学の計54大学に拡大しております。

北海道大学は、これまで積み上げてきたロシアとの学術交流・人材育成の取組を発展させ、その成果を多くの方々と共有することで、さらなる日露交流の活発化に向けて、今後も力を尽くしていきたいと考えております。
これからも日露交流に取り組む皆様にとって有益な日露プラットフォームの構築を推進して参りますので、今後とも本事業へのご理解とご協力をお願い申し上げます。

北海道大学総長 寳金 清博