新潟大学学長あいさつ

新潟大学長 牛木 辰男

新潟大学は、日本海側地域に位置する大規模総合大学としての特徴を生かし、地域とともに世界を見据えながら、教育と研究及び社会貢献を通じて人類の平和と発展に寄与することを全学の目的としています。それを達成するための大学の国際戦略として、日本海の対岸に位置する東アジア地域から広くロシア全土をも含めたエリアを、「環東アジア地域」としてまとめ、近年、重点的に連携・協力に取り組んできました。特にロシアとは、本学は四半世紀にわたる医学交流の歴史を有し、多数の医学生・医師、看護師、大学院生などの相互交流を行ってきた実績があります。それらの取組を発展させて、平成26(2014)年度には大学の世界展開力強化事業(ロシア)の採択を受け、グローバル医療人材の育成をさらに拡大させてきました。また、農業県という新潟県の立地を活かし、ロシアをフィールドとした食品科学、農学分野での高度専門人材育成の経験も有しております。このような実績を背景に、北海道大学と共に本事業の採択を受けることができたことは大変うれしいことです。

本構想の目指すところは、平成28(2016)年の日露首脳会談で提示された「ロシアの生活環境大国、産業・経済の革新のための協力プラン」の各項目における日露の教育研究交流の拡大と発展に資する、人材育成推進のための基盤形成です。その柱として、産官金学の「地域コンソーシアム」形成、上記プランに応じた「専門セクション」の運営など、具体の方策を推し進めています。一方で、日露の将来を支える両国の若者達が相互理解と友情を育むための枠組みを作ることも本事業の重要な使命です。さらに、本プラットフォームは、日露大学間の教育研究交流に関する情報や経験を集約・提供・共有することで、全国の大学における日露交流の加速に貢献します。

上記の取組を通じて人材育成を進めていくためには、日露の各関係大学をはじめ、両国の交流・連携に関わってこられた企業・自治体・関係機関の皆様方のご協力が不可欠です。是非とも本事業への積極的なご参画・ご支援をお願い申し上げます。

新潟大学長  牛木 辰男