2月21日(金)に、北海道大学において「ロシア語通訳・翻訳専門育成に関する連絡会・意見交換会」が同大主催のもと開催され、言語・文化・観光セクションの参画校をはじめとした日本側大学(7校)、ロシア側大学(3校)、在札幌ロシア連邦総領事館、経済産業省北海道経済産業局、北海道庁、企業関係者、NGO関係者等(計29名、うち北大関係者5名)が参加しました。
はじめに、言語・文化・観光セクション参画校(9校)から、それぞれの大学における通訳・翻訳家育成の授業や取組みについて発表が行われました。また、2つの日本側企業から通訳・翻訳家人材育成のグッドプラクティス事例の紹介が行われました。
これらの発表を通じて日露各地で抱えている下記の課題について情報共有するとともに討議しました。
- 大学在籍期間中の研修や卒業後の活動の場が限られていること
- 日本語・ロシア語の授業を教室で行うことによる語学力向上の限界
- 各領域において専門化が進むことによる専門用語の難易度の上昇
- 実習中に通訳現場を再現することや学生の動機付けの困難さ
会場では、ロシア語の授業を通じて学生が培う特定分野の通訳・翻訳能力、今後日本語・ロシア語通訳専門家に必要とされる分野、語学以外の専門家の通訳専門家に対する要望、人材育成側・雇用側が直面している課題等のトピックについて活発な意見交換が行われました。
本イベントを通じ、言語・文化・観光分野に携わる日露の専門家同士の交流が一層盛んになり、本分野における課題の解決につながることが期待されます。
本イベントのスケジュールと発表資料はこちらをご覧ください。
ロシア語通訳・翻訳専門家育成に関する連絡会・意見交換会の様子