平成29年度 文部科学省 大学の世界展開力強化事業 採択プログラム (令和3年度終了)

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極東国立農業大学学生の、北海道における森林・林業を学ぶ国際実習への参加

2020年2月25日から28日の間に北海道大学北方生物圏フィールド科学センター天塩研究林で開催された冬の森林科学に関するフィールドコースへ、極東ロシアアムール州の州都ブラゴヴェシチェンスクにある極東国立農業大学の学部2年生が参加しました。

実習中には、極東ロシアと共通する樹木が多い北海道の森を見学するとともに、冬山造材の現場を見学するなど、日本で行われている林業について学びました。北海道では、積雪期に樹木の伐採を行いますが、その理由の1つに、地面が雪で覆われているおかげで伐採用の重機が森林に入っても地表面を傷めず、芽生えや土壌環境を守るのに適しているということがあります。時を同じくして天塩研究林で開催されていた北海道大学と中川町との共同での林業研修会では、高性能林業機械を用いた効率的な林業について学ぶ機会となりました。参加者は、環境への配慮と効率性という2つの重要な要素の中で、林業を進めていく重要性を学んでいました。実習の最後には、冬の気候変動が起きた際に森林に及ぼす影響についてのプレゼンテーションも行い、初めての海外渡航、英語での発表に苦戦しながらも、国際交流の重要性を肌で感じていました。

天塩研究林内で実施された伐採現場の見学

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