平成29年度 文部科学省 大学の世界展開力強化事業 採択プログラム (令和3年度終了)

REPORTS

2019年2月28日「都市づくり」セクション意見交換会が開催されました

【日時】2019年2月28日(木)

【場所】筑波大学東京キャンパス(東京)

【参加者所属】太平洋国立大学(ロシア),長岡技術科学大学,小樽商科大学,日本貿易振興機構(JETRO),北海道建設部,国立研究開発法人土木研究所 寒冷地土木研究所,Man to Man株式会社,TTTアブロードアカデミー,北海道大学(ファシリテーター)

【内容】各位の活動について情報交換の後,日露経済協力や人的交流,人材育成の発展方向について討議しました。要点は以下のとおりです。

1.日本の大学でのロシアとの交流は,個人的な研究交流でのつながりを契機に教育交流へと発展し,特に北海道・新潟での都市づくり分野での交流は,その背景に寒冷地という共通点がある。

2.大学のみならず,国土交通省所管の寒地土木研究所や北海道建設部住宅局も,近年隣国ロシアの極東地域に目を向け,研究者の受け入れやロシアで開催される関連学会への参加等を通じて交流を深めている。

3.上記の日露交流の結果育っていく優秀な人材の活用のために,雇用主となる企業との情報交換や外国人の専門家の採用がもたらすメリットについて啓発する必要がある。その方法としては,日露企業間交流の活発化の他,愛知県で平成30年度から実施されている留学生インターンシップ事業における官民の協力が挙げられる。特にインターンシップが近年,外国人専門家の採用を促す手段として注目され,カリキュラムの中に組み込む大学が増えている。

4.日本が留学生に選ばれる国になるには,産官学の連携が有効に機能し,また,各地の魅力のアピール(観光名所から名物料理まで)も重要性を増している。

5.人材会社などの力を借りて留学生インターンと企業をマッチングさせる事業の実施によって,中小企業における雇用の環境を整えることが今後の重要課題。また,外国人の人材の定着にあたって,住宅の提供や生活環境の調整などの課題にも直面するが,数年後,行政レベルで対策を講じねばならないだろう。

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