平成29年度 文部科学省 大学の世界展開力強化事業 採択プログラム (令和3年度終了)

REPORTS

2019年度 北海道大学大学院教育学研究院・教育学院・教育学部におけるロシア交流

北海道大学大学院教育学研究院・教育学院・教育学部において、以下の取組を行いました。

1.「ESD Campus Asia Pacific Program」
期間:令和元年8月1日~令和元年8月8日(8日間)
参加者:北大生を含む協定校5か国6大学および非協定校からの参加者からなる全体で34名の学部学生が参加。うち、サハリン国立大学より2名受入、北海道大学からサハリン国立大学へ1名派遣
活動内容:
2011年より開始し、2016年よりサハリン国立大学が加わった本プログラムは、5か国6大学による双方向型短期(10日間)留学支援プログラムに相当します。協定校とバディプログラムを実施しており、春季の事前学習の後、夏季の10日間集中プログラム(北大)ではサハリン国立大の学生を含む海外生を受入、北大生と共に学びました。秋季のサハリン国立大学を含む協定校派遣、10日間海外プログラムには北大生を1名派遣しました。冬季タームには海外留学体験を終えた学生が4学期を総括するファイナルプレゼンテーションプログラムを2月10日に実施しました。

2.「ESDグローバルパートナーシップ協働教育プログラム」
期間:令和元年12月9日~令和2年3月4日
(3月9日までの90日間のプログラムであったが、新型コロナウィルスの影響により、予定を4日間早めて帰国)
参加者:全4名(サハリン国立大学より2名受入、北大より2名派遣)
活動内容:「1. ESD Campus Asia Pacific Program」のアドバンストプログラムとして、サハリン国立大学との間で双方型短期(3か月)留学支援プログラムを実施しました。本年度は「1.」に参加したサハリン国立大学の学生2名が参加し、10月から12月までの3か月間、北大教育学部にて日本語を含む、クオータータームの授業を受講し、単位を取得して帰国しました。また北大生2名を12月から3月までの90日間、サハリン国立大学に派遣し、同様に授業を受講し、単位を取得して帰国しました。

オンラインワークショップの様子

3.Northern Sustainable Development Forum(ヤクーツク)
期間:令和元年9月24日~令和元年9月28日(5日間)
参加者:北大より教員2名、院生2名の派遣
活動内容:9月に教育学院から2名の教員(ジェフリー・ゲーマン教授、タイリル・エスケルソン特任講師)及び大学院生2名がスラブ・ユーラジア研究センターの教員とともに、2008年から継続されているCold Lands Seminarの一環として計画された「先住民族と持続的な開発」というパネルに参加し、40人近くの教員や学生の前で、アイヌ民族の社会的課題や当学部のESDキャンパス・アジア・パシフィックについて発表を行いました。大学院生たちは日露共同専門家育成プログラムRJE3 Russia-Japan Educational Programの卒業生をはじめ、東北連邦大学で勉学に励んでいる幅広い大学院生との交流し、知見を広めました。参加した大学院生は、地域との連携を重視する教育学部のESDキャンパス・アジア・パシフィックの修了生であり、地域との連携についての有り様に関して、現地にて多大な示唆を得ることができました。また、北大でのプログラムをSD教育の観点からフォーラムで発信することができ、日露を通じたESD教育の今後に資するところが大きかった点が成果として挙げられます。

4.日露3大学オンラインワークショップ
期間:令和元年11月12日
参加者:北大12名、サハリン国立大学約20名、ウラル国立教育大学 約7名
活動内容:日露3大学ジョイント・リサーチ・プロジェクトに向けて「日露比較からみる現在の位相:地域教育、教育心理学, 教育学研究を通じて」と題するオンラインワークショップを開催しました。トピックは多岐に渡り、今後の継続的な研究連携の可能性について協議を行った。すでに特定領域の共同研究については個別の進展が見られました。

 

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