2017年11月20日(月)~21日(火),北海道大学を会場として,日露青年交流センター,ロシア国際青年センターとの共催で「日露青年フォーラム2017」が開催されました。
本フォーラムは,次代を担う日本とロシアの青年達が両国に共通する様々な課題について,率直な議論を行うことにより未来志向の日露関係構築を目的として,日露青年交流センターと日本各地の大学による共催で,2006年より開催されています。
今年のフォーラムには,日本各地の20大学から30名の学生が,ロシア各地の20機関から26名の青年が参加し,「経済交流及び人的交流拡大のための地域間協力について」を全体テーマとして,2日間に渡り活発な議論を交わしました。
議論に先立ち,20日午前に開会式が開催されました。開会式では,笠原正典 北海道大学理事・副学長による主催者代表挨拶に続き,来賓の堀井学外務大臣政務官,ファブリーチニコフ・アンドレイ在札幌ロシア連邦総領事,最後に豊島厚二北海道総合政策部次長より挨拶がありました。ロシア側からは,主催者を代表してイヴァノフ・ドミトリー青年問題局国際部長から挨拶がありました。その後,スラブ・ユーラシア研究センター岩下明裕教授による基調講演「日露関係のこれから:北海道からの視座」が行われ,参加者は日露関係についての理解を深めました。また,基調講演後には日露の学生代表1名ずつからフォーラムテーマについて基調報告が行われました。
同日午後からは,A「地域振興・開発」,B「文化的多様性」,C「観光と交通」の3テーマに分かれての分科会となりました。分科会では,日露参加者混合によるグループに分かれ,日露交流を活性化するための様々な方法について,それぞれのテーマに基づき活発な話し合いが行われました。
夕方には懇親会が開催され、参加した青年達は、交流を楽しむとともに、北海道大学「民謡研究会合唱団わだち」の皆さんの太鼓や民謡を楽しみました。
21日の午前には,参加者たちから分科会の成果として,テーマごとに未来に向けた日露の友好関係についての提案がなされました。続いて行われた閉会式では,西井準治 北海道大学理事・副学長より閉会挨拶が行われると共に,参加者一人一人に修了証が手渡されました。
2日間に渡るフォーラムの中で参加者は国境を越えた友情を育みました。参加者がお互いに協力し合う姿も見られ,日露関係の明るい未来が感じられるフォーラムとなりました。