モスクワ大学で開催された日露大学協会総会の翌日の2019年9月24日(火)に,同じくモスクワ大学内において第3回日露人材交流委員会幹事会を開催しました。幹事会には日本の大学から20名,ロシアの大学から9名、総勢29名の教員,事務担当者が参加しました。
会議では,日露の大学双方から国際的な単位互換や共同学位の取り組み事例の報告が行われ、意見交換を行いました。その結果、以下の点について確認・合意を得ました。
○日露の学生交流を円滑に推進するために、日露間で統一した単位互換制度の構築が必要であること。
○ロシアでは2003年に欧州のボローニャ・プロセスによる単位制度(ECTS)を導入されており,ECTSを基準とした国際的な統一単位互換の枠組みを構築することができること。
○共同学位については、制度的に学部よりも修士課程において構築するのが望ましいこと。
○今後の協議の進め方としては、最初に統一した単位互換の枠組みをECTSなどを参考に日露双方で検討すること。
○ジョイントディグリープログラムの構築については,共通の単位互換制度が整うことを前提に日露間で引き続き検討を進めること。
○共同学位については、大学のみではなく、日露両国の政府教育機関を交えて議論すべきであり、相互に引き続き検討すること
○1年半後(2021年春頃)に開催する日露大学協会総会の開催時までに,2回程度の日露合同の幹事会を開催して、継続して議論を行うこと。
また、次回の委員会は、来年1月を予定しています。