平成29年度 文部科学省 大学の世界展開力強化事業 採択プログラム (令和3年度終了)

REPORTS

2020年度 北海道大学大学院工学院における先端分析化学に関する日露共同プロジェクトの実施

北海道大学大学院工学院において、2020年度に「先端分析化学に関する日露共同プロジェクト」を実施しました。

期間:令和2年7月1日~令和3年3月31日 

参加大学:北海道大学、東北大学、モスクワ国立大学、ロシア科学アカデミー、メンデレーエフ記念化学工科大学

参加者:12名(北海道大学の教員1名、学生2名、東北大学の教員2名、モスクワ国立大学の教員1名、学生3名、ロシア科学アカデミーの教員1名、メンデレーエフ記念化学工科大学の学生2名)

活動内容

北海道大学は、2018年度から工学研究院の渡慶次学教授の主導でモスクワ国立大学と先端分析化学に関する日露共同プロジェクトを行っています。2020年度は、モスクワ国立大学、メンデレーエフ記念化学工科大学、北海道大学大学院工学研究院の学生計7名が、モスクワ国立大学のSergei Eremin教授、ロシア科学アカデミー附属生物学基礎研究センターのAnatoly Zherdev上級研究員、東北大学多元物質科学研究所の火原彰秀教授、同研究所の福山真央助教、北海道大学大学院工学研究院の渡慶次学教授の指導を受けました。2018年度及び2019年度は、モスクワ大学の学生を北海道大学に受け入れて共同研究を発展させましたが、2020年度は新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延の影響で双方の訪問ができませんでした。そこで、北海道大学の学生の研究をロシア大学側に報告、ロシア大学側学生の研究を北大・東北大に報告し、Web会議システムを利用して研究指導を行いました。本事業を実施することで、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた困難な状況の中でも、両国の参加学生の研究・教育活動へのモチベーションを高めることができました。本活動により、日露の分析・計測化学分野の若手人材育成に貢献するだけでなく、両国の分析・計測化学分野の連携の一層の強化につながることが期待されます。

モスクワ国立大学Sergei Eremin教授とその学生たち
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