平成29年度 文部科学省 大学の世界展開力強化事業 採択プログラム

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円卓会議「ロシア語通訳・翻訳家養成及び語学教育における日露連携」を開催

 5 月20日(木),サンクトペテルブルク国立大学及び日露大学協会と円卓会議「ロシア語通訳・翻訳家養成及び語学教育における日露連携」を共催しました。これは,文部科学省の「大学の世界展開力強化事業~ロシア等との大学間交流形成支援~(タイプB:プラットフォーム構築プログラム)」により本学が支援を受ける“HaRP”の取組の一環として実施したもので,その専門セクションの一つである「言語・文化・観光」の参画者をはじめ,日本側11大学・20名(うち本学9 名),ロシア側18大学・36名,両国の学生3 名のほか,言語サービス・語学教育・コンサルティング等の企業10社や通訳13名を含む計80名以上が参加しました。

 日本側からスピーカーとして,東京外国語大学の新井滋特任教授が日本映像翻訳アカデミー社との共同事業である「J-Anime Meeting in Russia2020」におけるアニメの選択や字幕翻訳,PR,協賛候補企業へのアプローチ等における日露学生の取組の状況について,また,神戸市外国語大学の金子百合子教授から,ロシア語学科の学生を対象に実施する学術論文の露日翻訳インターンシップや国際イベントにおけるボランティア通訳,日露自治体交流における学生コンテスト,地域コミュニティを支援するコーディネーター養成企画について紹介したのに対し,ロシア側参加者からは,通訳・翻訳の教授法や教材開発,オンライン教育技術等について報告がありました。

 一方,ロシア翻訳・通訳教員協会とロシア翻訳家・通訳連合の代表からは,通訳・翻訳家に関する専門的基準の策定や通訳ガイドの免許制度改正等に関する最新情報が共有されたほか,企業関係者からは,雇用者から見た現在特に需要の高い通訳・翻訳の分野や語学専門家に求められるスキル,彼らを養成する上で必要な専門的基準の共同開発等の現状について報告がありました。 

 参加者からは,大学,企業,業界団体の関係者が一堂に会して議論できた点や各大学が開発した斬新な教授法やアプローチについて知る機会が得られたこと,また,各発表者が扱ったテーマが多様性に富んでいた点を評価する声とともに,両国の求人市場や翻訳家・通訳のメディアリテラシー,AIをはじめとする最新IT技術の活用,学生のインターンシップ受入に際しての条件といった生の情報交換ができる機会を望む声が多く聞かれました。

 今回の円卓会議を契機に,言語分野の研究者・実務者のネットワークがさらに発展することで,新たな産官学連携やパートナーシップが生まれていくことが期待されます。

円卓会議(オンライン)の様子
開会挨拶をする横田理事・副学長
東京外国語大学の新井特任教授による発表
神戸市外国語大学の金子教授による発表

プログラム

提出資料

発表資料

当日動画

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