新潟大学は2021年6月21日(月),ロシアのモスクワ国立大学と合同で「日露医学教育オンラインシンポジウム」を開催しました。医師養成に携わる教員や医科学者ら約50人が参加し,日露の特徴的な教育プログラムのほか,最新の研究成果などを紹介し合いました。
同シンポジウムは,9月に新潟大学が主催し,日露の医科学系研究者が集う「日露学術フォーラム」のプレイベントとして,企画されました。「日露学術フォーラム」は,新潟大学が9月に開催する「第3回日露大学協会総会」の関連イベントに位置付けられています。同総会は,日露の主要大学学長らが一堂に会し,両国の関係強化を図る国際的な行事として,定期的に開催されているもので,本年度はオンラインでの実施を予定しています。
今回のシンポジウムでは,日露双方から計7つの発表があり,日露の医学教育にかかわるユニークな取り組みや医学研究の最新事例が紹介されました。日本側からは,総合診療医養成プログラム(新潟大学)や,放射線被害に関する研究活動(福島県立医大)について,ロシア側からは,細胞の再生と老化(モスクワ国立大学)や医学分野における日露の連携状況(アルタイ国立医科大学)について,報告がありました。専門の異なる日露の研究者がオンラインで集まり,最新情報を持ち寄る貴重な機会となりました。
本シンポジウムの成果は,9月開催の「日露学術フォーラム(医学)」に持ち寄られます。同フォーラムでは,今回の成果を踏まえた上で,専門家による充実した議論が期待されます。