平成29年度 文部科学省 大学の世界展開力強化事業 採択プログラム (令和3年度終了)

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ロシア連邦向け日本留学フェア(新潟大学)

新潟大学は,12月9日(木)~10日(金)にかけ,ロシア連邦向けの「日本留学フェア」をオンライン形式で開催しました。2日間の日程を設け,医科学分野専攻者向けと県内の高等教育機関や産業等に焦点を当てた2種類のフェアを実施しました。両日合わせ,延べ約150人が参加し,日本留学への高い関心が伺えました。

日本留学フェアは,日本への留学生数の増加を目指す国の事業「日本留学海外拠点連携推進事業」の一環として,開催されました。新潟大学は北海道大学及び筑波大学とともに文部科学省より委託を受け,ロシア・CIS地域を対象として,同事業を運営しています。今回の留学フェアは,県内の行政,企業,シンクタンクや銀行で構成する「日露医学医療コンソーシアムにいがた」と連携し,共催しました。

第1日目となる9日(木)は,医学や歯学,保健学など,医科学分野を専攻する学生向けに企画されました。国内から,医学部や栄養学部などを有し,HaRP医療・健康セクションに加盟する大学ら計8機関が参加し,各校が大学独自のプログラムやコース,特色ある研究をアピールしました。

新潟大学による発表
鳥取大学による発表

あわせて,日本留学経験者2名による体験談発表も行われました。文科省の国費留学生奨学金を得て,新潟大脳研究所に在籍中の学生は,自身の研究生活や新潟での暮らしについて,紹介しました。

国費留学生による発表
私費留学生による発表

第2日目となる10日(金)は,新潟県とも距離の近いロシア極東地域をターゲットとし,県内の高等教育機関や産業,観光,就職情報など,多面的な情報を提供する留学フェア「新潟デー」を開催しました。「新潟で学ぶ,働く,暮らす」をテーマに,大学や専門学校,高等専門学校など計8校の教育機関に加え,県や市,環日本海経済研究所(ERINA)のほか,県内で日露ビジネスを手掛ける愛宕商事株式会社が参加しました。

開会挨拶をする新潟大の染矢医学部長
留学経験談を発表するロシア人研究者

当日は,各校のプレゼンに加え,県や市からも,独自の奨学金制度や県内の観光情報や特産品などについて,紹介がありました。ERINAからは,県内企業就職を目指す留学生向けの支援情報について,詳しい解説がありました。このほか,愛宕商事からは,新潟における日露ビジネスの現状や展望について,貴重な分析が共有されました。

県内から多方面の参加者が集まることとなり,新潟県内に留学し,学ぶだけでなく,働き,暮らすためのさまざまなヒントを提供する有意義な試みとなりました。

新潟大学はこれまで培ってきた実績を活かし,ロシアとの学術交流や日本留学者受入れを引き続き,推進していきます。

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