北海道大学ロシアモスクワオフィスは11月17日(水),文部科学省委託事業「日本留学海外拠点連携推進事業」の一環として,ロシア貿易のパイオニア的存在である大陸貿易の子会社,株式会社テクノソリューションとの共催により,日本企業への就職に関心を持つロシア人学生と企業との出会いの場を創出することを目的とした「業界研究セミナー」をオンラインで開催しました。
本セミナーは,ロシアモスクワオフィス所長の加藤博文教授(アイヌ・先住民研究センター長)の挨拶で幕を開け,続いて経済産業省通商政策局ロシア・中央アジア・コーカサス室の黒須利彦室長及び三井物産モスクワ有限会社の目黒祐志社長がロシアとの経済協力を謳った「8項目の協力プラン」や日本企業が求める人材像等を中心とした基調講演を行いました。また,一般社団法人ロシアNIS貿易会,独立行政法人日本貿易振興機構,さらにはロシアとの交流に積極的な北海道,新潟県及び富山県の5機関から,各組織の取組や日本企業への就職に関する情報等が参加者に提供されました。約3時間に及んだ本セミナーは,各参加者とその場で質疑応答するなどインタラクティブなセミナーとなり,株式会社テクノソリューションの坂口憲一取締役事業部長の挨拶をもって閉幕しました。
当日の参加者数は166名で,学部生の他,修士課程や博士課程に在籍する大学院生,さらには社会人の参加もありました。セミナー登録時に実施したアンケートの結果によると,現役学生や社会人の多くが「日本企業の求人情報」や「日本企業に就職するために必要なスキル」に関する情報を求めており,自身のキャリア形成を意識した参加が多かったようです。
そのため,北海道大学ロシアモスクワオフィスでは,日本留学に係る情報のみならず,留学後のキャリアパスを含めた魅力的な情報を提供できるよう,企業との連携をさらに進め,ロシアからの留学生誘致に取り組む予定です。今後もオンラインでの利点を生かし,日本企業とロシア人学生等との出会いの場を創出する機会を提供できるように努めてまいります。
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